なつきレッスン2

元デリ姫なつきです。風俗辞めて10年、見てきたこと考えてきたこと。

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風俗嬢に同情するという卑屈さ

若い頃、風俗嬢をしていました。

デリヘルというやつです。

ご存知がない方に説明すると、デリヘル、つまりデリバリーヘルスは、ラブホテルに出張して本番(性交)以外のエッチな好奇心に応えるサービスをしますよという風俗の業態の一つです。

ここを読んでいる方なら、多くは利用したことが一度はあるのではないでしょうか。

風俗嬢をしていて客に言われることにはパターンがあります。

「がんばっているなつきさんを尊敬しています」と、何か勘違いして美化してくる人。

「どんな事情があってこの仕事をしてるの?」と、訳ありだと思いこんでいる人。

「気持ち悪いオヤジばかりでいやでしょ」と言って、あなたは違いますよと言われたがっている人。

「いくら給料もらってるの、それ払うから俺の愛人になってよ」と、おねだりしてくる人。

「おまえは貧乏なブスだな」と、とにかく威張りたい人。

愛人や本番を断ると、ふてくされて「勃起しないのはおまえが断るからだ」と怒り出す人。

こんなところです。

個人的に私は、上の2つ、美化する男と訳ありを同情してくる男が苦手で、申し訳ないんですけどNGにしていました。NGとは、受付の段階で、この人だと分かると私への指名ができないようにすることです。

もちろん威張り腐っている男や本番を強要してくる男もNGなのですけど、美化男と同情男はココロの底から気持ち悪くってね。

単純にいい人なのかもしれませんけどね、尊敬していますと言われても、おまえの目の前にいるのは売春婦なんだわって話ですよね(笑)

何かわけがあるのって言われても、訳があって風俗の仕事をしてる人はごく限られています。

客の男のイメージでは、借金があるんじゃないかとか、精神に障害があるんじゃないかとか(笑)、家庭の事情があるんじゃないかとか、普通の仕事ができない事情があるんじゃないかとか(笑)そんなことらしいんです。

まずここをきちんと説明するとね、借金があって風俗をやる人はいますよ確かに。でも、同情は不要です。きっちり仕事すれば毎月払っていけます。一年もやれば普通の借金なら完済して貯金まで残ります。
人にも寄りますが、月に100万円前後は収入あるんです。(別な話になりますが確定申告をしない女性もいたと思います)

実際は、借金があるからって風俗の仕事を始めても、一度返済してまた借金が出来る人が目立ちます。すぐに日銭が入るのでだらしなくなるんですよね。

次に精神に障害とか(笑)これほんとにイメージしてる人多いですね。見た目は普通だけど、壮絶な過去があってメンヘラになりました的な。
ここでは精神に障害っていう言葉をきちんと考えておく必要があります。適応障害やうつ、パニック障害なのか、発達障害や自閉症なのか、アスペルガーなのか、双極性障害なのか、境界性人格障害なのか。

本当に精神疾患がある場合、たしかに一般社会では就労できないでしょう。その場合、風俗店の経営者はそもそもそんな人物を採用しません。語弊があるかもしれませんが、外見の問題もあります。性的サービスで妄想を抱かせる見た目をしていないでしょう。それに、コミュニケーション能力の問題もあります。一般社会と同じように壮絶なストレスがかかります。客の前で奇声を上げたり泣き出したり固まってしまうわけにはいかないんです。
お金を払って精神疾患の女性が来たら、クレームにもなります。続けるのはほぼ不可能です。
そんなちょこっとちんぽしごいて射精させるだけの仕事じゃないんですよ。

それに、精神疾患がある女性を風俗店で働かせるって、そこはインドや東南アジアのスラムじゃないです(笑)そういう女性を見たら福祉事務所や場合によっては警察に通報したほうがいいです。人身売買や搾取されている可能性もあります。ほとんど見ませんけどね。

多かれ少なかれ女性はメンヘラの傾向があるし、風俗をやるような選択をする女はよりその傾向が強いです。
でもだからといって精神に障害があるわけじゃない。小難しいだけです(笑)

風俗嬢は客のあしらいがとても上手になります。あなたが客なら、あなたが求めている境遇を演じることができますよ。
訳がある女性が多いと思い込み、それが当たっていれば気持ちいいのであれば、そういう演じ方をします。

父親にレイプされて男性恐怖症になって、でも同時に異常性欲になって、風俗で働いているとか、そんな話は人気があります。もちろん作り話ですけど。
何か事情があって、風俗嬢をやるしかないかわいそうな女の子、みたいな話が好きですよね。

一部の男性は同情をするという見下し方をしたがるものです。その卑屈な差別意識に、本人は気付いていません。

風俗嬢を尊敬すると言ったり、同情したり、それは差別なんですよ。差別されるのは仕方ない職業なのでいいんですが、ものすごく悪質で暴力的な差別の仕方に思えます。
クラスの発達障害の子をやけに同情して持ち上げる同級生がいました。本人はそれがものすごく嫌だったようです。同情なんかより、対等に遊びたいんですよ。当たり前じゃないですか。
風俗嬢も同じ。

すごくいやらしい意識を押し付けてくるんですよね。

本音は、仕事のことには触れるな、勝手な想像するな、さっさと抜いて帰れ。なのです。

風俗嬢はあなたの年収は2~3ヶ月もあれば稼ぎます。同情などいらないのです。抜きたかったら楽しんで抜けばいいし、威張りたかったら威張ればいい、本当に欲しい言葉は、ありがとう気持ちよかったよ、なんです。

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プジョー、夜の海、朝日が漏れる部屋

もう消えてしまった大昔のブログにはいつも車の話題を書いていました。

車、好きなんですよね。
それは私の人生がみじめでコンプレックスだらけだったから。

当時のブログの思い出も後でブログに書きますが、今日は車の話題をします。

青森県の高校を卒業し、大学に入ったはいいものの色々あって退学してしまった時。

なんか東京にいるのも苦しくて、一度青森に戻ったんです。

実家は弘前市というところにありましたが、そこに帰る気はなくて、八戸市という街に行きOLをしました。

OLという言葉も時代遅れですかね(笑)

そこでは何か自暴自棄になってしまって・・・生活能力のない男にハマって依存してしまい、気がついたら借金まみれでした。

家賃の支払いをしてしまえば、もう食べるのもギリギリ。

それでもまたサラ金で借金して車にガソリンを1000円だけ入れては男に会いに行く始末。

ダメ女です。

その頃乗っていた車は、シビッククーペ。八戸に来たばかりの頃に中古で買ったボログルマです。

着座姿勢が低くて、今だと腰が痛くなりそうな車でしたね。ドアを締めるとべちゃん!って安っぽい音がして。

いい思い出は一切ありません。

お金でついに破綻しそうになった頃、アキラ師と再会し、風俗の仕事をするようになりました。

シビッククーペは実は自動車税も滞納し、車検もなくなっていたんです。なので手放してしまって。

その頃、アキラが乗り古していた1995年モデルのフォルクスワーゲン・ゴルフGTIをもらいました。ゴルフⅢというフェーズのタイプで、左ハンドルのMT車でした。当時既に古い車になっていましたが、アキラ兄貴が新しいゴルフを買ったので、譲ってもらったんです。

油圧クラッチがものすごく軽くて、シフトもコクコク気持ちよく入る、本当にスポーツカーでしたよ。シートもレカロだった気が。
エンジンをかける度に、ぶおんって鼻息荒くなるこの車がかっこいいなあ~って思ってました。

風俗の仕事はもう気持ち悪くて気持ち悪くて、自分が糞便まみれになったような気がして。
そんな精神状態だったのでGTIはあまり好きになれないというか、オイル漏れも知っていて直さないでいるうちに壊れてしまいました。
このGTiはその後アキラがまた直したのですが、事件を起こす車になってしまいます。(そのことはまたあとで)

その後で風俗で働いたお金で手に入れたのが、プジョー306XSi でした。
中古でしたけどね。25万円、車検一年つき。

これがまたボロボロでして。電気系統が弱すぎてメータパネルがいきなり動かなくなるんです。真っ暗(笑)
ガソリンの量も分からないので、いつも満タンにしていました。あ、本来ハイオク仕様なんですが、レギュラー入れていました。こんなんにハイオクなんか奢れるかって。

ゴルフに比べたら、なんか格下のカス車だなといつも思っていました。適当に扱って、もういい加減に捨てようと思っていたあるとき、
ふとこのプジョー306のダメさ加減が、私みたいだなって思ったのです。

なんか見た目はカッコいいけど、中身はポンコツ。呆れ果てられては乗り捨てられる女。

それでも306はけなげに一生懸命走るんですよ。それで気付いたんです。こいつ、いくら駄目でも、走れなくなるっていうことが一度もないってことに。
機械に対して神経質な日本人には理解できないこのポンコツにある丈夫さというか、しぶとさというか。
ポンコツなのに暗くない。ポンコツなのに、それでも澄ましてるんです。

なんか愛おしくなってね。

それで捨てようと思ってからずっと長く乗るようになりました。

デリ嬢時代の最後あたりにブログを始めて、記事にこの306のことを書いたら・・・

男たちからだっせーとか、そんな風俗嬢きもいとか、おっさんだろとか、もうめちゃくちゃ言われましたね。

そんな馬鹿にされるのもわたしみたいな306でした。

風俗の仕事も事務所にプジョーで行きました。仕事が終わって帰る午前3時頃、プジョーを走らせて郊外の山に向かったことがあります。そこからは、遠くに岩木山が見え、裾野に夜景が広がるんです。あまり有名ではない公園からの眺めでした。

ある時は306に乗ってラーメンを食べに行ったり、
ある時は高速道路を飛ばして仙台まで遊びに行ったり、相棒って感じでしたよ。

トラブルで落ちぶれてしまったアキラを乗せて、病院に連れて行ったこともあります。

楽しい思い出も、辛い思い出も、辛くて楽しい思い出も、たくさんあります。

風俗嬢を辞めて会社を始めてからしばらく経ち、306を手放すことになりました。

最後はブレーキローターも割れたりしていました。大往生という感じ。

それでも最後まで路上で立ち往生することもなく走り続けた車でしたよ。生まれて初めて車という道具に愛情を感じたプジョー306でしたね。

そのあと買ったのもまたプジョーでした。

プジョー406クーペ。

ピニンファリーナのデザインで、とてもかっこいい車でした。

でも、それほど心は動きませんでした。へえ・・・ってだけ。

商売も軌道にのり、私も結婚することになって、ついメルセデスに浮気してしまいました。

メルセデスは確かにすごい車でした。文句のつけようがなくて、每日乗るとさらに凄さが分かります。

でも、私の車じゃないなって。私らしくもないのです。

数年乗って、またプジョーを買いました。

プジョー605。グレーのボディのポンコツ。初度登録1990年。ボンネットの塗装が色あせているような車です。

なぜプジョー605かって。

それは、605はアキラが若い頃乗っていた車だから。ブログによく登場してきます。

605にちなんだ物語をよく話してくれました。あの頃はブログもないので、夜な夜なアキラが思い出話をしてくれるんです。当時一緒に住んでましたからね。
アキラと一緒に寝ていました。真っ暗な部屋の中で、思い出話をしていたかと思うと、静かになり、いびきをかきはじめるんです。
それはいつもいいところで話が終わってしまう。

そんな話によく605が出てきました。ハンドルがフラフラして落ち着かない605を走らせて、当時の彼女と夜の海に行った話を聴くと、わたしにもその夜の海の風が感じられるような。

1990。あのラブレスキューという短編小説群に出てくる時代の話。

私の605は40万円で買って、車検とか整備や内装のやり直しで270万円かけました。馬鹿げてます。新車のプジョーが買えます。エアバッグすらついていません。

でもいいんです。

色あせたボディを塗り直し、ひび割れたグレーのレザーシートを張替え、落ちていた天井の内張りを直して、エンジンや足回りも徹底的に直して。それで270万円は安かったと思います。
ヤフオクに奇跡的に劣化していないステアリングや比較的綺麗な純正ホイールが出ていました。その出品者から部品をあらかた買い占めたり。
みょうちくりんなHIDのヘッドランプがついていたので、外して純正に戻しました。おしっこみたいに黄色がかったヘッドランプです。

お友達の整備士のおじさんの職人技に助けられました。

色あせたダッシュパネルをまるごと交換するか、可能ならレザーを貼るとかしてみようと思っています。

おじさん臭い車だね~ってみんな馬鹿にしますけど。車に詳しくないおばさんからは、これクラウン?とかセドリック?とか言われます。
左ハンドルで、使いにくいったらありゃしない車。無駄にでかいので、駐車場のチケットが取れません。最近、やっと子供が大きくなったので取ってもらったりしますけど。

この車、手放す気はないです。もう二度と手に入りません。

私にとっても、あの苦しい時代にアニキの物語にのめり込んで夢を見た車ですからね。

もちろん、この車1台でなんでもこなせるわけがありません(笑)ただの趣味です。

日常の買い物や仕事は、全部トヨタのプリウスです。30系のレンタカーからのお下がりの中古ですよ。

扱いやすいですよね。これはこれで便利でたまりません。燃費が26kmとかすごすぎます。本当は20系のプリウスが良かったんですが、革シートのものがなかったので諦めました。

でも、わたしには何の物語もない、ただの道具ですけどね。

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