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なつきレッスン2

元デリ姫なつきです。風俗辞めて10年、見てきたこと考えてきたこと。

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貧困になっていくマインドの無限連鎖で商売をしている場所

cocoon&factory時代の後輩の女性が、二度目の離婚をしたのを機に、「自分の家が欲しい」と言い出したのです。
それまで住んでいたのは大手住宅メーカーがあちこちに建てている広いアパートでした。
最初のご主人との間に2人の息子さんがいて子連れでの再婚でしたが、やはり初婚の男性とは最初からギクシャクしてしまったようです。子供がいない男性に、父性を求めるのは酷というものです。
離婚をし二人目のご主人と住んでいたアパートに残って一年ほど暮らしていましたが、息子さんたちに独立した部屋を用意してあげたいという願望が芽生えたようです。
そして料理が上手な彼女ですから、使いやすくて広いキッチンも。

私は結婚したとき、夫にはもう持ち家がありましたので、家を建てるという経験はありません。せいぜい、車が2台入るガレージを敷地内に建てたくらい。
あおいちゃんのように中古住宅を買って自由にリフォームするという素敵な経験もありません。

なので、その後輩の女性が、「住宅メーカーを見に行きたいから一緒に来て欲しい」って言った時には心躍りました。
恥ずかしいことに、住宅メーカーの展示場なんてまともに見たことがなかったんです。

普通は夫婦で見に行くものでしょうから、中年オンナ2人で行くなんて、もしかしたらレズに見えるかもしれません。

住宅メーカーなんて田舎町にはそこそこあるもんなんですね。CMで名前を聞くような大手企業から、作業服を着た「社長」が説明してくれる小さな工務店まで。
1ヶ月くらいかけて、ほぼ全部の展示場や完成見学会を見てきました。

それで分かったのは、後輩の彼女が「どんな家を欲しいか」とか「どんな生活をしたいか」っていうイメージがきちんと出来ていないと、いくら企業を回ってもどうにもならないということ(笑)
当たり前のことですね。

結果、全部良く見える。高性能の鉄骨造の家も、大手企業の木造住宅も、渋い日本家屋も、高級ログハウスも、全部良さそうに見えるし、どれもこだわりがあって性能も良く感じるんです。
彼女が持っていたイメージは、子供部屋2つと素敵なキッチン、この二点だけ。今までアパートでしたから、どれもこれもよく見えるんですよね。

所得は高い彼女ですから5000万円くらいは融資してもらえると思います。あ、田舎町の話なので、土地は坪15万円くらいですよ。100坪の土地で1500万円なので、建物は3000万円弱くらいになるそうです。そこそこの家が建つみたいです。

結局、彼女は性能云々はよく分からないので、一番面倒見が良くて話を聴いてくれた工務店の社長に任せることにしたようです。

そのあたりは彼女らしいといいますか。人間関係を築ける人から物を買うという、結果的に一番いい買い物をする彼女です。
私もその社長と少し話をしました。50代後半の勢いのありそうな社長さんが、不安や希望を丁寧に聞き取っていたのが素晴らしかったです。
資金繰りはアキラ大先生にアレンジしてもらったり、家具や一部の設備など、それぞれ出来る限り彼女の知り合いの人に仕事を回すようにしていましたよ。銀行にしても、いつも頑張ってくれている担当の女性に相談したり。自分がお金を出す時は、仲間がよくなるようにしているのです。
女性1人で生きていくためには欠かせないセンスなんですよね。自分の周りを信頼できる専門家で固める。その人達に仕事を回して頼るのです。
もしかしたら、誰かが彼女に仕事を回してくれるかもしれません。今は回してくれなくても気にはかけてくれるでしょう。

家を買うというそれだけの行為だと私はずっと思っていましたが、いいものを見せてもらいました。
彼女よりももっと優秀な頭脳を持っているのに、うだつの上がらない男性は大勢います。それは人を大切にしていないから。一人の能力ではなく、人の繋がりでもっと大きな力を得るという生きるセンスを考えたことがないからだと思いました。

私自身、反省。最近はずっと1人で生きている気になっていましたからね。もっと諸先輩方や、後輩たちと一緒に仕事しようと痛感しました。

・・・と、ここまでが前置き(笑)文章が下手ですいません。

彼女と住宅メーカーを回っているうちに、「ちょっとここはないね」っていう企業に出くわしました。

それは最初、彼女が値段のやすさに興味を持った企業でした。なんと建物が1000万円程度なんです。安い土地を見つけて建てたら、2000万円くらいで新築の家が手に入ります。だとしたら15年ローンで行けるんじゃないかと。

それもありなのかもね~とか言いながら、その会社に行ってみたら・・・

うーん。

そりゃ建物は安物でしたよ。アパート並。でもそれは分かってる話。

問題は、人、なんです。
その会社の展示場に行くと、すぐに違和感に気づきました。まず、そこにいる客層。普段着のままでやってくる若い夫婦でひしめいています。椅子に座るのも、横を向いて足を組んでいる奥さんさえいます。旦那さんは、営業マンと話している時もキャップを被ったまま。財布に繋がったチェーンを腰につけ、それで椅子や壁に傷をつけるかもしれないとは想像もできない様子。
どのお客さんも表情が暗く、どんよりとしていました。聞こえてくる会話は、地声で、ボソボソと。

安い住宅なので所得の低い人が多いのは当たり前ですけどね。そこに漂うのは、コンフォートゾーンから絶対に出ていこうとしない人生観でした。所得が低いんだから、こんな家でいいだろう、こんな家しか買えないしな、みたいなものです。夢を持つことや、高い目標を掲げることに、必死に抵抗する人たちです。

だって金ねえし!って言うのを、昔からことあるごとに聞きます。何か言い訳が先に立つ。お金ないのは単なる言い訳で、自分で欲しがることを禁止しているだけなんです。
風俗客はその傾向がありました。金で割り切って女を買うくらいしかできねえし!って言うんです。ほんとはエロい彼女やセフレが欲しい、でも俺なんかじゃ無理だし!とか、イケメンじゃねえしな!って自分で言うんです。本当の理由は、欲しがることが怖いから、なんです。
欲しがることを自分に禁止するから、身だしなみもだらしなくなりますし、人からどう見られるかにも無関心になります。

ああ・・・これか・・・、と私と彼女はそうつぶやきました。

そして、接客した営業マンはたぶん大学を出たばかりのような若い男性でした。

私達を見て、「?」みたいな表情をしています。

「おうちを見せてほしいんですけど」と彼女が言うと、「・・・・・・あ、いいですけど」とその営業マンが言う(笑)

「忙しいところすいませんね」彼女は少しイヤミのように言いました。

展示場を説明してくれているのかもしれませんが、ことごとく、一方的なんです。自慢は太陽光発電らしくて、一生懸命説明してます。太陽光発電で光熱費がほぼゼロになるとか、節約した光熱費が年間いくらで、10年でいくらで、それを購入価格に換算したら金利を考慮して●●円の節約になります。

はあ・・・別に太陽光発電に興味があると言ってませんし、興味を持たせてもらうプレゼンもありません。そもそも、彼女の今のイメージは子供部屋とキッチンであって、1000万円の家を見に来たのは値段が安いからであり、これを買うことの不安に答えてもらうことに関心があったんです。

それでも、営業マンは延々と説明を続け、何を思ったか突然「銀行の審査をしてくれた方に一万円プレゼントしてます」などと言い出すんですよ。

いやあ・・・(笑)

当然、結構ですって言って、帰ってきました。残ったのは、安い大盛りの中華屋で食べた後に似た、荒んだ気持ちでした。
安っぽい。安っぽいという言葉では言い表せないほど、メンタルに来る荒み方です。

そうか、と思いました。

ここの本来の客層は、コンフォートゾーンの中に安住し、絶対に夢や目標を持たず、今の自分を越える状況を無意識に避け続ける人たちなんです。
その人達は、自分から、自分の持つイメージや考えを表現することがない。言葉にする力も習慣もない。

だから、ああやって一方的にロープレで練習したようなセリフを聞いて、「これいいね」みたいになるのでしょう。

安い中古車を扱うような感じで、商品をただ売り込むだけ、売り込まれるだけ。

安い家が駄目だと行ってるのはありません。もし、彼女がなぜ安い家に興味を持ったかに興味を持って質問してくれたら?
太陽光発電やらなにやらで安くなったその●●円を、彼女が興味をもつであろうことに使えるようにアドバイスしてくれたら?
高い値段の住宅を建てるのも一つですが、あえて安くすることで、人生にとってもっとお金をかける部分があって、それであなたが幸せになれるのかもしれないよと、そんな話だったら、「なるほど」って思ったかもしれません。

そうか、安物しか買えないんじゃなく、安い買い物をすることで人生の優先順位を意識して豊かな人生にしようって思えたかもしれませんよね。

そしたらきっと、すばらしい営業マンですねって思ったはず。

結局彼女はその倍以上の予算で、彼女の関心事を膨らませてくれた社長から買うことになったのですが。

社長が言うには、単純な事実として、1000万円の家の多くは躯体が安物なので40年しないうちに解体になること、数年で壁が汚れてくること、湿気で断熱材が劣化すること、メンテナンスが高額になること、将来建て替えが必要になることを挙げていました。
ただし、安いということのメリットもあって、息子さん二人の教育費の支払いが楽になることを挙げていました。狭小住宅であれば性能が低くても暖房費がかからないかもしれない。

それらを考えた上で、その選択をするべきかどうかを考えたほうがいいと。
色々話をしていくと、彼女にとってはその選択をするより、理想のライフスタイルを実現し終の棲家にするために今は費用をかけるという選択をすることになりました。

もちろん、あの安物住宅会社から買うなんてありえないのでね。

あの荒んだ空気で買い物をする人たちは、
何も考えずコンフォートゾーンに沿った安い買い物をする→理想もなにもない生活→メンテナンスに追われる→いつも苦しい生活→棲家も劣化し建て替え必須→お金はないし退職金もない→何もかも不満→すべて誰かのせい→子供も同じマインドで似たような人生
という流れかもしれません。

売り手も、人生そのものに関心を持ってくれませんしね。感心あるのは売り込めるかどうかだけ。
だからいつも狩猟のように新規の客にまくし立てるように売り込みをする。売り込んだ客は誰も彼に紹介してくれない。そして年を取ってくると疲れてしまって、30代半ばには転職。言うことは同じ。「営業の仕事は疲れた」

それは営業という仕事ではないのですよと、教えてくれる人もいないし、教えられても気づけない。

言い方は悪いのですが、低所得者がそのまま貧困の連鎖をしていくマインドの転生輪廻です。

家を買う彼女に付き合うということで、大きな気づきを得た体験でした。
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